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the spinner in dArkness  ワナビの徒然日記

電撃大賞 「君は月夜に光り輝く」 ワナビ視点で感想を述べるシリーズ

読んだシリーズ


・君は月夜に光り輝く





これで前回の受賞作品は86、賭博、月夜と三作読破したけど全部面白いっていうね。
嬉しいけどやっぱ悔しい。

さて本作は所謂難病物。
セカチュウ元気でチュウは読んだことないけど、こういう作品はそういったカテゴライズのされかたをするらしい。


ネタバレ目にして見る気失せてたんだけどヒロインに感情移入させて殺して、泣け!という作品では無いらしいと
評判を聞いたので読んでみた。

以下ネタバレらしいネタバレはしないつもりだけどしてたらスマンですたい。


結論、えー面白かったです。
いやそもそもクソだったら小説の感想なんて書かないよ。
だから私が感想書く時点で面白いのです。
まあよほど腹に据えかねたらボロックソ言うんですけど。
全然関係無いけど明日あたり昨日の私に往復ビンタしてえ~。

地味っちゃ地味なんだけど小さな疑問と、その回答をちょこちょこ入れている構造でリーダビリティ高い。
物語の始まり方に関しては若干の唐突感はあったのだけれども。それはそんなに気にならない。
ノンストップで読めた。

本作の大きな山場であると思われるヒロインの「最後のお願い」
これは内容自体はそんなに重要じゃ無い。想定内だし意外性どころかそのまんまだった。
まぁ、そのシーンで普通に泣いたんだけどさ!

あとは死の間際に身体が光るというこの病気の設定は必要だったのかなと思ったけど
映像化するとなったらこれ上手く使えたら凄く綺麗だろうな。
その辺意識したのかな。そうならかなりやり手だ。

なんだろね、所々凄く表現がしっくりきて、継ぎ目無く読みやすい。
一人称小説って本来はこういう書き方をするんだなぁと個人的には思った。……私は飛び道具ばかり使うの止めよう。

鬱屈して屈折したキャラ達がそれぞれ色々な想いを抱えながら行動して、それが綺麗に収まってるのは凄いです。
何を書いてもネタバレになりそうなのでまともな感想になってないな、これ。
もう一人の男キャラと、ヒロインとの絡みへ至る想いがちょっと解りづらく、その描写も物足り無い感じはしたけど
このキャラも良い味だしてたので総合的には満足です。

ただまぁは虫類飼育者としては亀の描写には納得いかんのだけど(笑
※これはまぁ仕方ないけどね

何やら売り上げも良いらしいので映像化とかしちゃうんだと思うのでイメージ崩される前にさっさと読むと良いと思う。

あとね、挿絵入れなかった判断は間違いなく正しいと思う。


以上読者目線での感想。


◆間◆


・・・以下、小説書いてる人の端くれ目線での感想。結末に触れるので注意。


あー!悔しい!
設定に何か特別な物があるわけでも無く、展開だってそこまで凝ってない。
それなのにのめり込んで一気読みして泣いちゃう、そんでもって読後感は晴れやか。
だってさー、自分の命が残り少ない、それを解った上で告白を断るって展開
一体世界にどれだけあるのっていう話だよ。
なのに。

くーやーしーいー!

最後の台詞、最後とか割と粗い。
でも、粗いからこそあのシーンにマッチしてるとも思う。あそこで綺麗な台詞吐けるティーンなどいない。
それ狙ってるなら作者これすごいぞぐぬぬ。

このきめ細やかな質こそが自分に無いものなんだろうなって、こう見せつけられる感じでした。

シンプルによいものを見るとこういう物を書ける人に嫉妬してしまうな。
そしてこういう作品こそが大賞になるのか。

別に今年負ける気はしてないけど、でも大賞かって言われたら多分無理。

現状結果として一次落ちから受賞まで、一応全ての選択肢がまだ存在している訳で。
当然受賞も視野に入れて出してるつもり。
それでも現時点で「大賞だな!」って胸張って思えていないのは駄目だな。

はぁ。
 



とりあえず次の課題は「綺麗な作品」を作る、かなぁ。
面白かったし、勉強になった。悔しい(何回言うねん)

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