S.I.D.

the spinner in dArkness  ワナビの徒然日記

電撃大賞金賞 「賭博師は祈らない」 ワナビ視点で感想を述べるシリーズ

先日注文した奴が届いたので読んでみた。


「賭博師は祈らない 周藤連」




前回の電撃大賞金賞受賞作。


86読んで、もう一作の大賞は残念ながら酷いネタバレを目にしてしまって手に取る気が無くなってしまったので
そこから順番に評価が高く、試し読みで興味を持った物をチョイス。

※ネタバレが重要で無いものも多いけれど、重要な物もある。可能なら見る人に「見るか見ないか」選ばせて欲しいとは思う。ネットだと難しいだろうけどね。

私はお涙ちょうだいは、割と嫌いじゃ無い。私は泣くのが好きだ。
いや普段実生活では絶対に人前で泣かん!と思ってるので、正確には物語で涙を流すのが好きだ。
勿論それはそこに至る過程が納得出来る物であれば。
お涙ちょうだいする為に作られたお涙搾り取りマシーンは吐き気がするけども
(そんな(検閲削除)みたいなものが100万部?も売れている事への嫉妬が無いとは言わないが)

今回の大賞の片割れは前者っぽかったので興味あったんだけどね。残念です。
割と重要な結末のネタバレ死すべし慈悲は無い。

・・・・

はい、そんなわけで本作ですが思った以上にささっと読んじゃいました。
何か読みたいな、と思っていたのですけど
手元にある幼年期の終わりみたいなごりごりSFだと今みたいな締め切り前に読み切るのはきつい。
現在、自作推敲マシンと化した私にとってはちょいとハードルが高いのです。
けど自作推敲しすぎてアホになってきたのでやっぱり何か文章を読みたい。

……よし、ラノベであればその限りでは無かろう!と思って今週いっぱいくらいで読めたらいいかなと思って居たのだけれど
想定以上に早く読めちゃったね(息継ぎ無し
今日有給取ってたんですけど昼に到着して読了。
結論、面白かった。

試し読みで抱いていた予想は一部では当たり、一部では外れた。けど読了して納得して面白かったと素直に言える。

ネタバレ無しで感想をかくのはどーにも難しい。
箇条書きっぽくなってるので読みづらかったらすみませぬ。
別に興味が出たならそれで回れ右して本書を読めばそれで事足りるのですけど。

最も目立った台詞はやはり

「どうでもいい」

どうでもいい言い過ぎ!と最初は思ったんだけど、そのどうでも良いの「色」が解ってくると楽しくなってくる。
世界設定や描写についてはくどくもなく、けどイメージはしやすくて読みやすい。
この情景をイメージするという読み方を私はしなかったのですがそういったものが重要であるらしいので
最近は意識して読むようにしている。

そしてタイトル。
今、タイトルで全力で悩んでる私としてはそんなにキャッチーじゃないタイトルだなって思ってたんですが
読破した今としては上手いな、と。
あまり書くと未読の人の楽しみを奪うことになるので書けないけど、うん。なるほどなー。

文章も86が華美華美だったのでちょっと覚悟してたけど全くそんなこと無くて平易で読みやすい。
無理矢理突っ込むならばトマス・アクィナスの話が出るところで一カ所会話のつながりがどうなったっけ?って読み返した部分があったけど。
そんなの気になるレベルでは無い。
といっても私は文章については別に勉強もしてないしただのシロートさんなわけですが。
ただ駄目な文章は「だれる」そして「とばしたくなる」。
それが無いと言うことは読みやすく良い文章なのだと思う。
自分の審美眼に関しては一定の信頼を持ってるのです(そりゃ主観だからな)

題材の賭け事としてはそこまでアクロバティックな事はしていないのだけど賭け事だけではなく
敵を取り巻く状況をまるっと巻き込んだ上での解決って形を取っていて綺麗に収まっていた。
ここで最期に「あれ」がなく進行していたら「やりすぎじゃねーの」ってなってただろうし。
個人的には最期どうなっていたのか知りたかったけど。

賭博はちょっと詳しくないというか、多分大多数の人がそうなのでしょうけど賭博面でのボスがやっていたアレは人間に可能なのだろうか。
でもたしかにマリックさんの手品とか訳わからん技術でやってるしあり得なくも無いのかな。


個人的に好きなキャラはキースでした。こいつほんと良い味出してんな。
他、シリアスシーンでも主人公がジョンに「正論言うの止めろよ」ってくすっと笑いを混ぜてきたり。
泣かせるのはそこそこ簡単だけど笑わせるのは難しいっていうからなあ。これは難しいけど今後の課題。

そして当たり前だけどお話にイラストが付くっていうのはやっぱり良いな。
私にとってはその点が頑張りの大部分を占めているのもあるけど。
謎のエロピンナップの必要性はぶっちゃけ疑問だったけど作中そういった所謂一般人が想定する
「ラノベのお色気シーン」ってもんが皆無だったからせめてビジュアル面で!っていれられたのかなぁとか邪推してみる。
本作の主人公からヒロインに向けられる愛情は性欲が絡まないから仕方ないのだけど。
こういった関係凄く好きだな。

そんで、今更だけど基本骨子としてこの喋られない奴隷キャラというものが非常に良かった。
これ以前話題になってた奴隷の子のゲームが受けてたのが影響して無くも無いと思う。
※残虐なド変態ゲームっぽいけど実はそんなこと無いんだぞ!と話題になってい奴。タイトルちょっと忘れちゃった。
メディアミックスを念頭に置いているであろうこの業界においてしゃべれないヒロインというのはネックであるけど
実際は多分強味になると思う。
そうなるとオッサンの声しか流れない作品になるのだけど、それはそれで良いんじゃないの。


はい、脱線。
まぁそのゲームがアイデアのソースになったかどうかは知らんけどな!
ただ人気がある物には良いものがある論者としてはそういう良い物をくみ取って添加したのなら上手いなぁと思うのでした。

低血圧系熱血脳筋主人公、良かったです。正直頭の体操とか敵情視察的な意味で読んだけど
面白かったので続編出たらよみたいな。


最期に、オブライエン牧師が出た時点で「こいつが黒幕だぁぁ!」と根拠もなく思った私は101号室に行ってきます。(AH-!)





◆間◆




鉄血があまりにひどいのでぼろくそ気味ですがだったらどういうのがよかったんだよ!という話。
最期2話でも頑張ればここまでいけたはず。


・マクギリス
ギャラルホルンが腐ってるから嫌だ。生まれとか血筋とかじゃなくて出来る奴が上に立つべき。
→純粋なる暴力アグニカへの憧れ=ミカへの憧憬。
→ミカはオルガに心酔しているからオルガを殺してミカを手に入れる。
→ガエリオ戦。負けそうになったところでアグニカの魂(脳データ)を取り込んでいるバエルが覚醒、ガエリオ死亡。
一方マクギリスもアグニカの英雄譚が事実では無く自作自演と知り発狂。
→アグニカに乗っ取られる。(49話引き)

・アグニカ
かつて人類大量虐殺兵器MAとの戦争を終わらせた偉人。
→実際はバエル自身がMA操作を可能としており、MAとの戦争自体が出来レースだった。
→脳を電子データへと置き換えることでバエルに転送、肉体を超越。
→肉の身体(かつ偉い人)を手に入れる為にバエル内のトラップとして眠っていた。
→マクギリスによって復活、乗っ取り。

・ミカ
オルガの傀儡と見せかけて実際は皆を不安にさせないようにキリングマシーンを演じていた。
→実際は鉄華団で過ごす内に人間性を取り戻しつつある。
→オルガの死から皆を死なせない為に奮闘。
→マクギリスがオルガ殺害犯であると知りバエルを追う。



アグニカバエルがラスボス補正でラスタル様追い詰める。
→ラスタル様、マクギリスじゃなくて相手がアグニカと知る。
→ラスタル様死にかけプシャー!→寸前でミカ参戦しラスタル様セーフ。ミカ、オルガの敵であるアグニカバエルと戦闘。
→何か色々あってミカ勝利。主人公だもの。
→とどめさされる前にアグニカはマクギリスへ意識バトンタッチして命乞い→「どっちでもいいよ」破壊。
→勝ったよーワーイ。アグニカの秘密(ギャラホ権威失墜)内緒にしたるからわしら見逃してくれるよね?
→ラスタル様「イエスウィーキャン!お前らギャラホいれてやるよ!」
→ミカ「いや、農業するんでいいです。反射炉とか作りたいんで」

→ハッピーエンド!


ぼくのかんがえたさいきょうのがんだむすぎるけど今のよくわからない迷走よりはこっちが見たいです。
メカデザインとキャラデザインは好みだったから見てたのにあまりにも惨い。


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4 Comments

says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017.03.28 01:56 | | # [edit]
猫★atlach;nacha says..."キラプリおじさんは月夜にひきこもって怪異探偵は郵便ポストに祈らない -エイティ・シックス-"
>冴さん

こんばんは(推敲により虚脱)

ひきこもり面白かったら是非教えてください(笑
割とダークっぽいらしくオチが人を選びまくると聞いて興味があるのです。
月夜は、読んだとしか言わないって事はそこまで刺さらなかったという事なのでしょうか。ほむ。
カレイドは試し読み部分だけでも超個性的ですもんね。
自作とは全然違うところにある作品なので読みやすかったけどまだ良いと思って読んでないのですが
そこまで褒められてると気になってくるという。
86は設定とか別に理解しなくても「ふーん」でも読めるのでまた邪険にしないでやってくだしあ(笑
華美華美なだけで難解ではない・・・はず!
ただミステリ読み的には情景描写とか脳内で構築してオーバーヒートしてしまうのかなぁとか思ったり(笑

>泣ける作品
なんですって・・・!笑
私は北方謙三の三国志、水滸伝、血涙あたりで死ぬほど泣きました。
大体ワンパターンであろうと「ここは任せて先に行け!」「兄者ぁあ!」でボロ泣きですよ(真顔
セカチューだの恋空だの若者向けの泣ける!と銘打たれた物はちょっと見たことが無いのでアレですが。

悲しいシーンと設定用意して、ほら、愛する二人が引き離されたよ?さあほら泣け!って作品はしらけちゃうんで
そういう意味なら凄くよくわかるのですけど。

チョコレートコンフュージョンは少女漫画とかでありそうだなぁとぼんやり思ってましたがあれもコメディ調なのですね。
何気に少女漫画で育った人でもあるのでちょいと興味あったり。時間が出来たら笑いの秘訣を吸収せねば。
コメディを試しに書いてみた事もあるんですが書いてる時面白くても後から読み直したら「つまんねえ・・・」ってなってしまうという。
ユーモアは難しいです。でも笑わせればポイントは大きそうなので研究したいです。

タイトルですが、本当に今どうしようか訳わからん事になっております(笑
しっくりきた物が出来たと思っても「続巻出した時これだとおかしい」とか捕らぬ狸で一張羅作ったり(震
まだ時間があるのが救いです、ぎぎぎ。

ガンダムSEEDって確か酷評されてたりもするし、寝取りシーンとか「?」だったりしたけど私も当時は楽しんでみてました。
敵対していた友人が助けに来るシーンとか熱かったですもん。
そして冴さんSEED大好き過ぎて吹きました(笑

鉄血はホモホモしいので人は選ぶと思いますがそれ以前に「見ない方が良い」って力説したくなる出来です。
いや最終回で一気にひっくり返してくれる可能性も量子レベルで存在する・・・かなぁ?(弱気
反面教師じゃないですけど自分の好きな物嫌いな物を再確認出来たので50話みた時間は無駄じゃ無かったのだとおもいまーす(投げやりw

そんなわけで今日も推敲がんばるゾイ!デス。



2017.03.28 19:55 | URL | #- [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017.03.29 03:13 | | # [edit]
猫★atlach;nacha says..."豆腐"
>冴さん

86と聞くと豆腐の人がぼや~っと浮かびます(どうでもいい!

ふむん、つまり良く出来た優等生的な作品だったのですね。
なんだかんだ言って受賞作品の試し読みはどれも面白そうですし、すぐでは無くてもちょこちょこ読んでいこうかなと思います。

クロガネの涙腺を持ってるのかなと思ったのですがまどマギでパブロフならちょっと一安心です。
いえ全く泣き所が解らないとどういう感性か測りかねちゃいますから(笑
なんだかんだいって私もまどマギはめっちゃ見に行きました(汗
同じ映画をあれだけ繰り返し見たのは多分初めてだったと思います。。。当時の熱すごかったなぁ。

新島検事忘れそうな所でしたがめちゃんこ脳内再生されました(笑 どうなの!? あれは癖になりますw
ちなみに少女漫画雑誌はフレンド?とマーガレットだったと記憶しています。
確かイタズラなKISSが連載されていて「絵が好きじゃ無いな」とか言ってたら徐々にハマって
「これじゃ無きゃ駄目だ・・・!」とか禁断症状でるレベルで大好きでした。
チョコフュージョンの作者さんそんなハイテンションなのですか・・・笑
ちょっと面白そうでそわそわ。コミカライズはざーっとあらすじを追うにはスピード出せて有り難いので
上手い人に描いて貰えてるといいなーとか思ってみたり。
自分に無くて良いものって惹かれちゃいますね。

タイトル予想!去年投下されていた奴はテキストファイルにして保存してます(笑
二つあったので冴さんの奴も探してみたのに・・・無い・・・だと・・・!?
分割されてたのやもしれませぬ、惜しい。
結構通過作タイトル見るのは面白いです。まぁ大体途中で「なんやこいつら面白そうなの書きおって・・・!」ってなるんですが笑

推しキャラ死亡で絶望するくらいハマれる作品が出来るってのは個人的には羨ましい限り!笑
夢中になれる物があるってのは幸せだなと思います。そういうものに死ぬまでにあと何度出会えるのか、ぎぎぎ。

仕上げがんばりまーす!ポウ!(MJ)
2017.03.29 21:20 | URL | #- [edit]

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